男子興南13連覇 高校ハンド 王者の意地、結果残す


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興南―コザ 速攻からシュートを決める興南の島袋道人=22日、八重瀬町東風平運動公園体育館

 ハンドボールの第54回県高校選手権は22日、八重瀬町東風平運動公園体育館で男女の決勝までを行った。男子決勝は興南が28―25でコザに勝利し、13年連続35度目の優勝を飾った。女子決勝は那覇西が25―22で浦添に競り勝ち、2年連続9度目の栄冠を手にした。

 男子決勝は、興南が序盤から10連続得点で主導権を握るかに見えたが、細かなミスと声掛け不足でコザに迫られ、28―25で逃げ切る勝利となった。新チームの課題も浮き彫りとなったが、13連覇で王者興南のプライドは守った。

 個人技に定評がある瑞慶山充希や貪欲さが増した島袋道人らバックプレーヤーが軸となる中、左サイドの平田理雄が攻撃の安定感を増し、守備ではパスカットからワンマン速攻を決めるなど活躍した。

優勝した興南のメンバー=22日、八重瀬町東風平運動公園体育館

沖縄東中出身のGK中村護は、中学時代の仲間たちを相手に「今日は調子良かったです」と好セーブを連発した。

 新チームの可能性を探る大会を制した瑞慶山は「守備の声掛けを意識し、興南らしいハンドで勝ち続けたい」と、伝統に恥じない結果を残していく意気込みを語った。