「戦没者が眠る場所で」 米軍基地のない糸満・南城で軍用機が超低空飛行 米軍C130か


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超低空で飛行する軍用機=27日午後2時半ごろ、糸満市摩文仁の黎明の塔近く(読者提供)

 【糸満】糸満市摩文仁や南城市の海岸で27日午後、超低空で飛行する軍用機が目撃された。県や糸満市に情報は入っていない。目撃した読者が撮影した写真から機体はC130とみられる。航空自衛隊では同日、那覇基地からC130が離着陸した記録はなく、米軍機の可能性がある。

 県平和祈念財団の上原兼治常務理事は同日午後0時半ごろ、県平和祈念資料館内から超低空飛行する軍用機2機を目撃した。海抜50メートルほどある摩文仁の丘の後方下から突然飛び出してきたという。

 すぐ後に続いた2機目は「左側の翼を海面に突っ込むような感じで、とんでもない飛び方をしていた。初めて見た。どういうつもりか分からないが、戦没者が眠る場所では敬意を払い、戦没者を静かに眠らせてほしい」と話した。

 南城市の新原ビーチ付近でも同日正午すぎに超低空で飛行する軍用機2機が目撃された。