ゆいレール延長1日開業 きょう浦添市で式典


この記事を書いた人 アバター画像 桑原 晶子
曲線を生かした構造のてだこ浦西駅=13日、浦添市前田

 沖縄都市モノレールの浦添延長区間での開業日が、29日であと2日後に迫った。延長区間の駅周辺施設の整備は一部遅れている部分もあるが、10月1日の開業時にはモノレールの利用には支障なく形は整う。新区間の運賃設定、混雑緩和のためのダイヤ改正などは完了しており、29日は浦添市のてだこホールで開業式典を開く。

 延長区間は那覇市の首里駅から石嶺駅、浦添市の経塚駅、浦添前田駅、てだこ浦西駅までつながる4・1キロ。既存区間を合わせて全15駅、総延長は17キロとなる。1日当たりの乗客需要見込みは石嶺駅が約1890人、経塚駅が約1770人、浦添前田駅が約1610人、てだこ浦西駅が約4250人となっている。

 平日の始発は那覇空港駅が午前6時、てだこ浦西駅が同5時39分。終電は両駅とも午後11時30分。始点から終点までの運行時間は37分。

 平日は現在の257本(金曜日は273本)が一律276本となり主な運行間隔は現在の10分から8分に短縮する。朝の通勤時間帯は混雑解消のため首里駅発那覇空港駅行きの列車を設定し、4分間隔で運行する。

 運賃は初乗りが230円で、最長となる那覇空港駅―てだこ浦西駅は370円。県庁前駅までの運賃はおろもまち駅からが230円、那覇空港駅からが270円、首里駅からが300円、てだこ浦西駅からが340円などとなっている。子ども運賃は半額で、5円は10円に切り上げ。

 石嶺駅付近には石嶺文化スポーツプラザや県総合福祉センター、経塚駅付近にはサンエー経塚シティやJICA沖縄国際センター、浦添前田駅付近には浦添城址や浦添大公園などがある。てだこ浦西駅周辺は自動車からモノレールに乗り換えられるパーク&ライドの駐車場があり、今後、大型商業施設やフィットネス施設などの整備が予定されている。