「台風はもううんざり」 台風接近の八重山地方 住民に疲労感 7世帯が避難 全航空便欠航、石垣空港は閉鎖


この記事を書いた人 問山栄恵
ゲートが閉じられて閉鎖された石垣空港=30日午前9時30分ごろ、石垣市

 【八重山】大型で強い台風18号が接近し、暴風警報が出ている八重山地方では30日午前11時50分現在、被害は確認されていない。この日、八重山地方の公立幼稚園と小中学校、県立高校、特別支援学校は臨時休校となった。

 石垣空港を発着する全ての航空便と、石垣島と周辺離島を結ぶ全ての船便の欠航が決まり、住民の足に影響が出ている。石垣空港と石垣港離島ターミナルは閉鎖された。

 県立八重山病院は、竹富町内4カ所の診療所(西表島西部、大原、小浜、波照間)を含め一般外来を臨時休診している。

テレビで台風情報を確認する避難所の住民=30日午前10時40分ごろ、石垣市健康福祉センター

 避難所は石垣市と与那国町にそれぞれ2カ所設置され、30日午前11時50分現在、石垣市では6世帯9人、与那国町で1世帯1人が避難している。

 石垣市健康福祉センターに午前9時ごろ、避難した女性(61)は「一人で住んでいるので、激しくなると孤独感を感じて怖い。千葉県のこともあるので早めに避難した。台風はもううんざりだ」と疲れた表情で話した。
【琉球新報電子版】