台風18号の影響で沖縄県石垣市と竹富町の全域で30日午後9時45分ごろ、固定電話と携帯電話、ネットなどの通信障害が発生した。電話回線は1日午前8時半ごろに一部復旧したとの情報もある。この影響で石垣空港では午前9時44分現在、システムが復旧しておらず、同空港の発着便少なくとも21便が欠航となった。
全日空は石垣空港と羽田、関西、那覇などを結ぶ便など11便の欠航が決まった。日本航空グループは、日本トランスオーシャン航空と琉球エアコミューターが運行する石垣空港と東京、那覇、与那国を結ぶ便など10便が欠航となった。
NTT西日本沖縄支店によると、宮古島と石垣島の中継設備に障害が発生し、与那国島の中継ケーブルが切断されたことなどが通信障害の原因としている。宮古島と石垣島の中継設備の障害は台風の影響によるもの。与那国島の中継ケーブル切断の原因は現在調査中としている。広報担当者は「復旧点検作業を行っている」と説明した。
NTT西日本沖縄支店によると、30日午前1時時点で加入電話約8600回線 、フレッツ光約13200回線、 専用線約800回線で通信ができない状態になった。
石垣市は119番対応のため、消防車両を市内で巡回させている。竹富町は被害の情報が収集できず「何が起こっているか分からない」と話しており、台風被害の情報収集に大きな支障を来している。
朝の那覇便に搭乗予定だった30代女性は「今日乗れるか明日になるかはまだ分からないが、とりあえず電話ができるようになってほっとした」と話した。