今や大人も夢中にさせるほどのクオリティーとコンテンツ展開を見せるカプセルトイ・通称「ガチャガチャ」。何が出てくるか分からないというゲーム感もあって、彭さんのグループでも大人気だ。
どのアイテムがどこで手に入るという情報が交流サイト(SNS)を飛び交い、行く先々で何度も同じアイテムを狙う人も多い。ガチャガチャが旅の目的の一つに加わった観さえある。
台湾にもずいぶん前にガチャガチャは設置され始めたが、なにしろほとんどが日本からの輸入品。バリエーションも日本ほど多くない上、一部は料金が2千円以上と手軽とは言いがたい。
その点、日本なら安価な上、アニメの登場人物や「すみっコぐらし」など台湾でも人気のキャラクターが勢ぞろい。大量に買い物をする台湾人旅行客には、そのコンパクトさも人気のひとつだ。
「限定品」に弱いのは、いずこも同じ。沖縄では美ら海水族館のガチャガチャが圧倒的な人気を誇る。コロナ禍前には、カップの縁に掛ける「コップのフチ子」タイプのフィギュアが「バズった」というほどの大変な人気だった。7種ある全種類をそろえようと散財した人も多かった。残念ながら今は販売は終了していて、二度と手に入らない。「売れたからといって再販売しない」という販売戦略も、ガチャガチャグッズの価値を高めている。
今人気のモデルは、以前より一回り大きいカプセルごと飾れるタイプ。100円値上がりしてワンコインとなったが、「リアルで見栄えがする」と相変わらず人気の様子だ。
(素材出典・沖縄彭大家族・彭國豪、文・渡邉ゆきこ、おわり)