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ミスターオキナワに県系3世の新垣慶レネールさん 「感謝、感動、感激、思いにあふれ」 ボリビア


ミスターオキナワに県系3世の新垣慶レネールさん 「感謝、感動、感激、思いにあふれ」 ボリビア (左から)ミスター・オキナワ2023に選ばれた新垣慶さん、ミス・オキナワ2023でミス小麦に選ばれた諸見謝歩美さん=ボリビア・オキナワ移住地
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

ミスターに新垣さん 3世、県系人で初選出

 ボリビアの県系人移住地コロニア・オキナワでこのほど、オキナワ村役場主催のミスター・オキナワ2023が行われた。8人が出場し、スーツ、スピーチ審査などが行われ、県系3世の新垣慶レーネルさん(16)がミスターに選ばれた。県系人としては初めて。

 新垣さんはオキナワ移住地で生まれ育ち、小学1年生の時にオキナワ第一日ボ学校に通った後、サンフランシスコザビエル校に転校した。現在、サンフランシスコ校の高校6年生(日本の高校3年生)で、勉学に励んでいる。

 「感謝、感動、感激、さまざまな思いにあふれました。今まですべてが中途半端だった自分ですが、決意と努力次第で最後までやればできるんだということに気づきました。大きな自信が持てる、いい経験になりました」と受賞を喜んだ。

 新垣さんは、1964年に琉球政府のボリビア計画移民として沖縄からボリビアに移住した祖父・眞永さんと祖母・和子さんの孫。母はオキナワ村議員の新垣まゆみさん。兄の眞さんは、2016年度与那原町海外友好親善大使育成研修生として沖縄で日本語や文化を学んだ。

 まゆみさんは「息子の慶がミスターオキナワへ出場すると言った時の決意、勇気、堂々と立ち向かった姿にわが子ながら感激させられました。ミスター・オキナワとして移住地の若者の模範となり、オキナワ移住地の良き若者の代表として活躍できるよう期待してます」と喜びを伝えた。

ミス小麦に諸見謝さん 県系3世、初の選出

 ボリビアの県系人移住地コロニア・オキナワでこのほど、オキナワ村役場主催のミス・オキナワ2023が開催された。県系3世の諸見謝歩美さん(16)がミス・小麦に選ばれた。

 歩美さんは、オキナワ第一日ボ学校に通う高校5年生(日本の高校2年生)。1959年に琉球政府のボリビア第8次計画移民として、沖縄からボリビアに移り住んだ祖父・諸見謝芳和さんの孫で、母・まゆみさんの長女として生まれた。

 ミス・オキナワ選出大会には10人が出場し、スポーツ衣装、民族衣装、ドレス審査、質疑応答に挑んだ。ボリビアの民族衣装をモチーフにしたドレスでは、ボリビア文化を魅力的に表現し、最後はイブニングドレスを身にまとって堂々とウオーキングをした。

 歩美さんは「この成果をとてもうれしく思います。とても良い経験でした。私をサポートしてくれた全ての人々に感謝しています」と受賞を喜んだ。

 昨年は、ミス・オキナワに県系3世の宮里えりさんが選ばれた。過去には、2014年に新垣聖子さん(当時23歳)、2016年に熱田仁奈さん(当時21歳)が選ばれている。ミス・小麦は歩美さんが初めて。

 (安里三奈美通信員)

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