新たな観光親善大使を選出へ 女性のみの「ミス沖縄」は廃止、多様性に重点 表彰式介添えや進行補助もなしに


新たな観光親善大使を選出へ 女性のみの「ミス沖縄」は廃止、多様性に重点 表彰式介添えや進行補助もなしに 沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長(右端)に新しい観光親善大使の在り方の提言書を手渡す上地恵龍委員長(右から2人目)=4日、那覇市の沖縄産業支援センター
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖縄観光親善大使(仮称)制度のあり方検討委員会(上地恵龍委員長)は4日、新たな沖縄観光親善大使について、男女不問で年齢や出身地などの制限・制約を設けない旨の提言書を沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長に手渡した。女性のみだった「ミス沖縄」は廃止が決まった。新たな大使は、OCVB創設70年の節目である2024年4月から始動する予定。

 ジェンダー平等の観点や、パブリックアンケートで男女不問を支持する意見が多かったことなどから、新たな大使の選出では多様性に重点を置く。外見を重視した表彰式の介添えや進行補助のみの役割も今後は担わない。

 大使には自然、伝統文化・芸能、食などの知識を有する人物を優先した上で、個性や専門性を生かすプロモーションを図る。個人旅行やインバウンド(訪日客)が増加していることなどを踏まえ、SNSを中心に情報発信する。

 その他、①既存キャラクター「花笠マハエ・マハ朗」を沖縄らしくリニューアルして認知度向上を図る②大使制度の効果検証を行う③観光目的税の活用などで安定的な財源の確保に向け努力する-ことなどを提言した。

 下地会長は「40代にわたるミス沖縄が担ってきた役割は大きい。大使の個性や専門性を生かすことを意識し、新しい観光親善大使をつくっていきたい」と話した。

 同委員会は、6月28日に第1回会議を開いて以降、これまでに3回の会議を開催。ミス沖縄の活動実績や休止に至った経緯、他都道府県へのヒアリング、パブリックアンケートの実施などを通して検討を重ねた。 (與那覇智早)

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