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入植70周年、先人の功績に「誇り」 900人が盛大に祝う 日本国外唯一の「もう一つのオキナワ」 ボリビア<アジア・海外通信員>


入植70周年、先人の功績に「誇り」 900人が盛大に祝う 日本国外唯一の「もう一つのオキナワ」 ボリビア<アジア・海外通信員> コロニア・オキナワ入植70周年記念祭、祝賀会で沖縄の芸能を楽しむ参加者ら=ボリビア
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 ボリビア・サンタクルス県のコロニア・オキナワで8月17日、コロニア・オキナワ入植70周年記念祭典(主催・オキナワ日本ボリビア協会)が開催された。ボリビア在住の県系人のほかブラジルから250人以上、アルゼンチンやペルー、米国など世界中から慶祝団など約900人が参加し、節目を盛大に祝った。母県からは池田竹州沖縄県副知事、中川京貴沖縄県議会議長らが出席した。

 式典でオキナワ日本ボリビア協会の島袋義和副会長が開会を宣言。日ボ両国歌を斉唱した。実行委員長の中村侑史会長は入植当初を振り返り「すでに2、3世の時代。オキナワ移住地の未完成道路が舗装されるよう努力していく。移住地周辺の現地人との友好を大切に、共存共栄の理想郷建設に向かってまい進していく」と語った。

 池田副知事は玉城デニー知事のメッセージを代読。「コロニア・オキナワをボリビア国内有数の穀倉地帯へと築き上げ、同国の発展に寄与した功績をボリビア政府からも高く評価されていることは、沖縄県民にとっても大きな誇り」と賛辞を贈った。

 中川議長は「70年の月日を振り返ると、先人の苦労と助け合いを重んじたウチナーンチュの強さを感じます。世界のウチナーンチュは家族です」と力強く述べた。

 マリオ・アギレラ・サンタクルス県知事の代理であいさつした、ルイス・フェルナンド・メナチョ県経済開発局長は「沖縄系の人々のおかげでボリビアの食糧生産は豊かになった。今後も両国の交流を続けましょう」と称賛した。

 その後、県系社会の発展に貢献した功労者に沖縄県から特別感謝状が贈られた。祝賀会では三線や琉球舞踊、エイサー、ボリビアの民族ダンスが披露され、会場を盛り上げた。

 オキナワ移住地の総面積は4万6800ヘクタール。1954年8月15日に米軍占領下の琉球政府送り出し第1次移民団275人が入植して、70年を迎えた。第1移住地、第2移住地、第3移住地と区分され、日本国外で「オキナワ」の名前を持つ唯一の行政区とも言われる。

(安里三奈美通信員)