ボリビア日系協会連合会主催の「MATSURI2024―兄弟の絆」(協力・在ボリビア日本国大使館、在サンタクルス領事事務所、JICAボリビア事務所)が9月7日、ボリビア・サンタクルス県サンタクルス市で開催された。日本の音楽、ダンス、料理などが提供され、約8000人が来場した。
今年は日本とボリビアの国交樹立110周年、コロニア・オキナワ入植70周年に加え、ボリビア日本人移民125周年の節目となる。それに伴いオキナワ移住地、サンファン移住地、サンタクルスの日系団体が初めて共同でイベントを実施した。フェスティバルの入場は無料で、ボリビア東部の森林火災に対応するボランティア消防団を支援するために寄付ブースが設置された。
実行委員会の比嘉徹会長は「ボリビア日系社会の絆を深めて、両国の関係を強化することが目的である」と強調した。山崎レヒナルド副会長は、日本の文化を紹介するだけでなく、森林火災の問題についてサンタクルス地域社会の意識を高める機会となることに触れ、両国間の兄弟愛の誓約としてCOED(県緊急対策委員会)に寄付すると発表。自発的な寄付を参加者に呼びかけた。
JICAボリビア事務所所長の伊藤圭介氏は、日系団体が一体となって開催したことを祝福した。ボリビア日本国大使の小野村拓志氏は「イベントを契機に協力の輪がボリビア全土の日系団体に広がり、より緊密に相互連携できるきっかけとなれば」と述べた。
実行委員会によると、90以上の企業・個人がスポンサーになり、開催に協力した無償ボランティアは350人以上という。
会場内には、巻きずしやラーメン、まんじゅうなどのブースが並び、日本の食が提供された。生け花や書道、茶道など日本文化の紹介、舞台ではコスプレショー、武道の実演、盆踊り、和太鼓、日本舞踊や琉球舞踊、エイサーなどが披露され、来場者を魅了した。今後、祭りは2年に一度、開催していく。日本とボリビア間の文化の架け橋となり、日本文化の発信、多様性を共有するイベントとなることが期待されている。
(安里三奈美通信員)