沖縄本島東海岸地域を管轄する中城海上保安部・八つの消防本部・県警機動隊の潜水部隊による合同潜水訓練が21日、沖縄市海邦町の中城湾港新港地区小型船だまりで開かれた。新型コロナの影響を受け4年ぶりの開催となった。組織を越えた救助技術の共有と向上、水難事故時の連携強化を目的に、潜水士約60人が訓練に参加した。
潜水士はダイビング器材を背負い、水難事故を想定して海中に沈められた救助者を模した人形を捜索する訓練などをした。
各機関で捜索範囲を分担し、互いに連携を取りながら約20分かけて海中の人形を発見し、ゴムボートに引き上げた。訓練後に開かれた反省会では、「初めての海域だったが、明確な指示でうまくいった」「潜水開始までの行程がスムーズにいかなかった」などとそれぞれの潜水士が課題を共有した。
中城海保警備救難課の中村幸治課長は「探索区域の分け方や救助者発見時の連絡などで課題が浮き彫りになった。各機関で連携していきたい」と話した。
(西田悠)