奈良の墨×琉球藍「両者の魅力伝えたい」 紅型小物を映画作家・河瀬さんが開発


奈良の墨×琉球藍「両者の魅力伝えたい」 紅型小物を映画作家・河瀬さんが開発 奈良の墨や琉球藍を使い紅型の技法で染めた小物(組画提供)
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 本紙文化面でエッセーを連載している映画作家の河瀬直美さんが、地元奈良の墨と琉球藍を使い、紅型の技法で染めた小物を商品開発した。今帰仁村の紅型工房ひがしやと、奈良で蚊帳生地を用いた日常着や麻製品を販売する「井上企画・幡(ばん)」にコラボレーションを持ちかけ、製作した。「奈良と沖縄の工房・企業はなかなか出会う機会がないが、私が両者をつないで魅力を発信していけたら」と話す。

奈良の墨や琉球藍を用いた自身のブランドの小物を手にする河瀬直美さん=2日、那覇市のハイアットリージェンシー那覇沖縄

 河瀬さんは紅型の美しさに魅了され、「日常で使いやすい小物にすることで若い世代も手に取りやすくなるのではないか」と商品開発を企画した。小物は名刺入れやポーチ、がまぐちなどで「紅型繋(つな)ぐ藍NARA」と名付けた。河瀬さんが立ち上げたブランド「FIVE SENSES 703」の最初のコレクションとなる。6~10日には那覇市の雑貨店「march lifestyle & green」で販売する。店の地図など詳細は同店ホームページに掲載。店内ではマスク着用を呼びかけている。

 8日午後6時半から、河瀬さんのトークショーも那覇市のハイアットリージェンシー那覇沖縄で催される。今回の小物開発などについて語る。料金はドリンク付き4500円。奈良特産の三輪そうめんのお土産もある。定員は先着30人。申し込みは組画(くみえ)(河瀬直美事務所)のメールinfo@kumie.jpへ「10/8トークショー参加希望」と書いて送る。
 (伊佐尚記)

※注:河瀬直美さんの「瀬」は「頁」が「刀」、その下に「貝」