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十三祝いの撮影「良い思い出として振り返って」 施設の子にプレゼント 那覇のサンレー 沖縄


十三祝いの撮影「良い思い出として振り返って」 施設の子にプレゼント 那覇のサンレー 沖縄 十三祝いの晴れ着に身を包み記念撮影をする児童=22日、那覇市のマリエールオークパイン
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 那覇市の冠婚葬祭会社・サンレー(佐久間康弘社長)が那覇市のマリエールオークパインで22日、十三祝いを迎える児童4人の記念撮影を行った。サンレーが2022年度に始めた、県内の児童養護施設や里親家庭で育った児童を対象に、晴れ着を提供する取り組みの一環。同社が無償で衣装と着付け、ヘアセットを提供した。男児は羽織はかま、女児は振り袖に身を包み、最初の生まれ年を祝った。

 サンレーは23年度、計13人の児童へ晴れ着を貸し出し、記念写真を贈呈するほか、1人の新成人へ振り袖を無償レンタルする。

 記念撮影では、慣れない晴れ着に緊張した表情を浮かべていた児童も、カメラマンの明るい声かけに乗せて自然と笑顔でポーズを取った。羽織姿の11歳の児童は撮影後、「ずっと同じポーズで疲れたけど、幸せ」と声を弾ませた。

 大輪の花が描かれた青い振り袖に身を包んだ10歳の児童は「友達と一緒に撮影したことが楽しかった。また、こんなかわいい着物を着て撮影してもらいたい」とはにかんだ。

 マリエールオークパインの﨑山嗣彦支配人は「いつか写真を見て、今日のことを良い思い出として振り返ってもらえればと思う。通過儀礼を知り、体験してもらって、今後も節目の出来事を大切にしてもらいたい」と話した。 

(藤村謙吾)