全国的に献血が減少傾向にある冬季に20歳の若者を中心に献血を呼びかけるため、県と県赤十字血液センターは10日、「はたちの献血」キャンペーンセレモニーを県庁1階で実施した。
同センターの百名伸之所長は、20代の献血は2003年度が18192人だったが、22年度は6905人と62%も減少していると説明。以前は小児のがん治療を専門にしていた立場から「輸血によって病気を乗り越える子どもたちがいる。皆さんの血液が必要です」と呼び掛けた。
県学生献血推進協議会次年度会長の玉城恭志朗さん(20)は「献血を自分ごととして、家族や友人を助けるつもりでお願いします」とあいさつした。
同センターによると、22年度の献血者数は54370人。年代別の割合は16~19歳が5.1%、20代が12.7%、30代が18.9%、40代が27.3%、50~60代が36.1%だった。
(嘉陽拓也)