ATMで動揺する高齢女性に声をかけ、特殊詐欺を防ぐ 石川署から感謝状の山城さん「勇気出して良かった」


ATMで動揺する高齢女性に声をかけ、特殊詐欺を防ぐ 石川署から感謝状の山城さん「勇気出して良かった」 大城靖石川署長(右)から感謝状を受けた山城祐貴さん(中央)ら=22日、石川署
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 石川署は22日、うるま市内の金融機関でATMを操作中の高齢女性に「大丈夫ですか」と声を掛けるなどし特殊詐欺(還付金詐欺)被害を未然に防止したとして、恩納村のリザンシーパークホテル谷茶ベイの従業員山城祐貴さん(33)に感謝状を贈った。大城靖署長は「他人に干渉しづらいご時世に、積極的に声掛けをして被害を未然に防いだ」とたたえた。

 石川署などによると、山城さんは昨年12月の休日に金融機関を訪れたところ、携帯電話で会話をしながらATMを操作する80代女性がいた。女性はひどく動揺した様子で声を掛けると「役所の職員と電話している」と回答した。土曜日だったことや会話の内容から特殊詐欺の可能性を感じた山城さんは警察に通報。駆け付けた警察官が女性から電話を代わると切られたことから詐欺と発覚したという。

 山城さんは「女性は動揺していて、詐欺の可能性を説明してもすぐには理解できない様子だった。間違っていたらと不安はあったが、勇気を出して声掛けをして良かった」と話した。