「県女性の翼の会」(崎原末子会長)は18日、女性海外セミナーの開始から40周年を記念する式典と祝賀会を那覇市内で開いた。正会員や招待客ら約180人が出席し、男女共同参画社会の実現に向けて取り組んできた40年間の歩みを振り返った。記念事業として今後、記念誌発行などに取り組む。
会の活動は1984年、女性の地位向上に貢献するリーダー育成を目的に県が1期の20人を東南アジアに派遣した県婦人海外研修にさかのぼる。87年、派遣メンバーら56人で会を結成した。2006年からは主催事業として海外セミナーを継続し、これまでに延べ581人を世界に派遣した。19年には会を一般社団法人化し、女性の自立を支援する「OK基金」などの活動も展開している。
崎原会長は「女性リーダーを輩出し続けることをあきらめず、バトンをつないだ先輩方の思いを継承したい。男女共同参画社会の実現を目指し、社会貢献の翼を広げていく」とあいさつ。会に貢献した5団体6個人に感謝状が贈呈された。
記念事業のテーマは「世界を知ろう!平和をつなごう」。9月の宿泊研修で未来への決意をホームページで発信する。12月には浦添市との共催で国際交流事業「ひめゆりを忘れない」を開催する。
(岩切美穂)