「海の事故防止」糸満署呼びかけ 八重瀬でチラシ配布


「海の事故防止」糸満署呼びかけ 八重瀬でチラシ配布 利用客に水難事故防止を呼び掛けるチラシを配布する糸満署の吉元隆署長(手前左)ら=八重瀬町の南の駅やえせ
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

 糸満署(吉元隆署長)は21日、管内の公立小中学校が夏休みに入り、本格的なレジャーシーズンを迎えるなか、八重瀬町教育委員会(玉榮恒雄教育長)や島尻消防組合と連携し、八重瀬町の南の駅やえせで水難事故防止活動を実施した。関係者11人が利用客の親子連れや部活帰りの中学生らにチラシを配布し、海での事故に注意を呼びかけた。

 八重瀬町が隣接する南城市玉城の奥武島では、昨年6月と今年5月に遊泳中の中学生が溺れ、心肺停止の状態で搬送される事故が発生。昨年の事故では女子中学生が搬送後に亡くなった。同町教育委は2年連続での中学生の事故を受け5月末、町内の小中高校9校の関係者や糸満署などと緊急会議を開き、事故対策を確認した。吉元署長は「水難事故が少しでも減るよう、協力をお願いしたい」と来場者に呼びかけた。

 家族と会場を訪れた秋田直洋さん(10)=糸満市=は「海では深い所に行かないようにしている。事故に気をつけて楽しく遊びたい」と語った。

 (西田悠)