若年妊産婦の支援 バトン託す 読谷の「まりやハウス」が今月末に閉所 山内代表「女性に寄り添い続けて」


若年妊産婦の支援 バトン託す 読谷の「まりやハウス」が今月末に閉所 山内代表「女性に寄り添い続けて」 活動を振り返る、おきなわ子ども未来ネットワークの(右から)奥間悦子さん、松田逸子さん、山内優子代表理事、儀間さやかさん、小橋川結子さん=21日、読谷村
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 若年妊産婦などを支援する一般社団法人おきなわ子ども未来ネットワークは、読谷村で運営してきた居住先のない妊産婦のための宿泊型居場所「まりやハウス風のいえ」を9月末で閉所する。2021年5月に県内で初めて開設され、妊産婦受け入れに特化した宿泊型施設だった。県が今年中に宿泊型・通所型の居場所を、別の団体に民間委託し設置することに伴い閉所する。代表理事の山内優子さん(76)は「県の実施が決まり、安心してバトンタッチができる。女性たちに寄り添った支援を継続してほしい」と願う。

 子ども未来ネットワークは21日、運営に協力した関係者向けの感謝の会を「まりやハウス~」で開いた。これまでの支援状況や課題を報告。支援した女性たちから手紙も寄せられ、深い感謝の言葉がつづられていた。

 「精神的にも助けていただき、私にとっても子どもにとっても一生の財産になりました」「今楽しく育児をしています。これからは全てのことに感謝して生きていこうと思いました」

 山内さんは「彼女たちの支援を通し初めて知る課題も多かった。学びの多い日々だった」と振り返った。

 (吉田早希)

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