那覇市は27日の定例記者会見で、10月7~9日の日程で第53回那覇大綱挽まつりを開催すると発表した。まつりのメインイベントで、世界一の大綱を引き合う那覇大綱挽は8日午後2時半から国道58号久茂地交差点で実施する。大綱挽の前には国際通りで旗頭行列(うふんなーすねーい)も行われる。新型コロナウイルスの影響で昨年は人数を制限したが、今年は4年ぶりの通常開催となる。
那覇大綱挽保存会は大綱挽の来場者数について27~30万人を見込んでいるとした。大綱挽式典では、旗頭文化の継承発展や青少年の健全育成などを目的に「旗頭のまち」宣言も行う。会見で知念覚市長は「全長200㍍の大綱を、世代や地域、国を超えて集まった大勢の人々が東西に分かれ、渾身(こんしん)の力を込めて引き合う光景はまさに圧巻だ」と述べ、那覇大綱挽への来場を呼び掛けた。
まつり期間中、昨年は中止となったRBC市民フェスティバルを奥武山総合運動公園で開催する。市民演芸・民俗伝統芸能パレードは実施しない。
(吉田健一)