ライフル銃持った兵士の姿確認 米軍が訓練通告する那覇軍港 夜間・早朝に航空機が発着か


ライフル銃持った兵士の姿確認 米軍が訓練通告する那覇軍港 夜間・早朝に航空機が発着か 地面に伏せ、銃を構える米兵(右)のそばを歩く私服の集団=4日午後2時8分、那覇市の米軍那覇港湾施設
この記事を書いた人 琉球新報社

 米海兵隊が3日から6日にかけて、那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で航空機を使った訓練を実施すると沖縄防衛局を通じて通告している問題で、防衛局は4日までに、航空機の発着が夜間や早朝に行われる可能性があることを県や那覇市などに通知した。使用する機種は不明。

 防衛局によると、米側から訓練の詳細について「非戦闘員訓練、統合・省庁間・政府間・多国間の訓練を実施する」と通知があった。軍港では4日午後6時時点で、航空機の発着はなかった。

 軍港内ではこの日、ライフル銃を持った武装兵士のほか、私服姿の集団も確認された。防衛局は訓練実施に当たって、地域住民への影響を最小限にとどめるよう米側に申し入れている。

武装した米兵と私服の集団=4日午後1時49分、那覇市の米軍那覇港湾施設

 一方、沖縄県は防衛局を通じて米側に航空機の使用中止を求めている。那覇市は防衛局からの情報を精査して、引き続き那覇軍港での訓練の必要性などについて見極めたいとしている。知念覚市長は「引き続き市として情報を集めつつ、米側などと話し合っていきたい」とした。

 沖縄の日本復帰時に日米間で在沖米軍基地の使用条件を定めた「5・15メモ」では、那覇軍港の主目的を「港湾施設および貯油所」としている。米側は今回の訓練について「5・15メモ」を順守して行うとしている。 (吉田健一)