【宮古島】沖縄県有地の宮古島市伊良部の佐良浜漁港に、民間事業者が無許可で工作物の整備を進めていた件で、県が民間業者に工作物を移動・撤去するよう勧告したことが4日までに分かった。勧告は9月21日付で、期限は10月21日まで。
工作物は、マリン事業者や利用客などが使うシャワーやトイレを兼ね備えた施設。工作物を巡っては、民間業者に代わり漁港を管理する伊良部漁協の前組合長が県と話し合っていたが、占用許可を受けていない状況で着工した。
7月18日に工事を把握した県は同月26日付で工作物を撤去するよう注意していた。県の担当者は「民間業者と話し合いを重ねてきたが、撤去する意思がないと判断、勧告に至った」と説明。撤去されない場合、県は行政指導に当たる警告や行政処分の撤去命令なども視野に対応を検討している。
同漁協は着工後、記者会見を開いて、建設は理事会の承認を得ておらず、工事が始まることも分からなかったとして「前組合長の判断でやっている」と主張した。
(友寄開)