那覇市の琉球新報ビルで6日から開催中の「国頭村フェア」(同実行委員会主催、琉球新報社共催)。中日となる7日は、新報ホールで芸能公演が開かれた。村民や出身者らが多彩な演目を披露し、駆け付けた多くの観衆を引きつけた。
国頭発祥の民謡「安波節」を地元の子どもたちで構成する「くにがみ子ども三線」が演奏し幕開け。太鼓や三板(さんば)、琉球舞踊などバラエティーに富んだ演目が繰り広げられた。大トリは奥間区に伝わる民俗芸能「国頭(くんじゃん)サバクイ」が区民により披露された。首里城に納める材木を山から運び出す様子を区民の息の合った歌や所作で表現し、会場からはひときわ大きな拍手が沸いた。
真栄田幸子さん(79)=那覇市=は国頭村出身の夫義雄さんと共に鑑賞した。「とっても素晴らしかった。子どもから大人まで出演し、村に息づく文化の奥深さを感じた」と満足そうに話した。
フェアでは最終日の8日まで、物販や飲食などを楽しむことができる。
(小波津智也)