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久高那覇市議、不正受給疑いの政務活動費返還を申し出 議会事務局「過去に聞いたことがない」


久高那覇市議、不正受給疑いの政務活動費返還を申し出 議会事務局「過去に聞いたことがない」 那覇市議会の本会議場(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 政務活動費を不正受給したとして、県警が詐欺の疑いで那覇市議会議員で前議長の久高友弘氏(75)の自宅などを家宅捜索した件で、久高氏が市議会事務局に対して「不適切な部分があったので政務活動費を返還したい」と申し出ていたことが11日までに、事務局への取材で分かった。事務局によると、具体的な返還額について言及はなかったという。

 事務局への連絡は10日午前に電話であった。事務局は久高氏の申し出を受け、返還手続きを進める方針。近く、返還に必要な「申出書」を久高氏に渡す。事務局によると、不正受給による政務活動費の返還は「過去に聞いたことがない」という。

 政務活動費の使い道について、久高氏は本紙の取材に対し、議員活動の補助や車の運転などを担う職員として知人女性を雇用したと説明していた。女性は不定期勤務だったが、政務活動費には人件費として毎月4万円を計上し、約4年にわたり計約190万円の交付を受けた。今回返還する額は190万円前後とみられる。 (吉田健一)