有料

日米訓練「戦につながる」 1000人が弾薬庫・ミサイル配備に抗議 沖縄市で集会


日米訓練「戦につながる」 1000人が弾薬庫・ミサイル配備に抗議 沖縄市で集会 日米共同実動訓練や弾薬庫建設、ミサイル配備などに拳を上げて反対の意思を示す集会参加者=12日午後5時17分、沖縄市のミュージックタウン音市場前(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【中部】本島中部を中心とした12団体でつくる「戦争準備の日米合同訓練反対!弾薬庫建設・ミサイル配備ゆるさない市民集会」実行委員会は12日、沖縄市のミュージックタウン音市場で日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」に抗議する集会とデモ行進を開催した。主催者発表で千人超が参加した。県内首長らの日米政府への訴えかけや、両政府の対話に基づく平和外交による紛争解決などを求める決議案を採択。嘉手納基地や普天間飛行場の爆音、空港・公道などの軍事利用、弾薬庫建設やミサイル配備など、軍事的な脅威に対し抗議の声を上げた。

 実行委員会共同代表で第4次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団の新川秀清さんは「軍隊は国民を守らないと教わってきた。戦につながる行動や基地の拡大に対して、反対していかなくてはならない」と訴えた。

 集会に参加した照屋秀伝さん(85)=沖縄市=は日米共同訓練に対し「中国を敵視して戦争をあおっている」と危機感を示した。沖縄市長に対して「日米共同訓練を容認する日本政府の声ではなく市民の声を重視してほしい」と要望した。

 「イクサするな」と書かれた手作りののぼり旗を掲げ、デモ行進に参加した池原順子さん(72)=宜野湾市=は「中国が脅威だというなら、訓練などの準備は県外でしてほしい。琉球は二度と戦争しない」と話した。
 (福田修平、金盛文香)