ICTで授業、学び深く 教員らNIEセミナー  沖縄・那覇


ICTで授業、学び深く 教員らNIEセミナー  沖縄・那覇 琉球新報の「キジサガス」を使って記事を検索し、ジャムボードに貼り付ける作業を行う参加者ら=10日、那覇市泉崎の琉球新報社
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 沖縄県NIE推進協議会(仲村守和会長)は14日、那覇市の琉球新報社で第36回おきなわNIEセミナーを開催した。テーマは「NIE×ICT~NIEの実践にICTを取り入れてみよう~」。教員ら約20人が、タブレット端末などを活用した新聞の切り抜き作業や新聞社のデータベース検索、クイズ作りなどに挑戦し、ICT(情報通信技術)を活用したNIEの授業の進め方を実践した。日本新聞協会認定NIEアドバイザーの甲斐崇氏(西原東小校長)と宮城英誉(ひでたか)氏(大宮小教諭)が講師を務めた。
 甲斐氏はホワイトボードアプリ「ジャムボード」を利用したNIEの実践方法を紹介。参加者は、14日付の琉球新報と沖縄タイムスの紙面をタブレットのカメラで撮影した記事や、琉球新報のデータベース「キジサガス」で検索した記事をジャムボードに貼り付け、切り抜き新聞に挑戦した=写真。甲斐氏は「ICTの活用は授業内容の理解や評価材料など、児童生徒の深い学びになる」と指摘。「業務の効率化や教員の働き方改革にもつながる」と述べた。
 宮城氏はクイズ制作アプリ「kahoot!(カフート)」を使ったクイズ作りなどを説明。キジサガスで検索した記事や写真で4択クイズを作った。「クイズを作る活動自体が子どもたちの知識を広げるほか、相手を意識した文章作りにも役立つ」と説明した。
 宜野湾高の池宮研志教諭は「新聞を使った授業をしているので、タブレット端末で簡単に記事を検索したり、保存したりできることが分かり、とても参考になった」と話した。 (金城実倫)