よしもと芸人、警察の職務質問「先生」に コミュケーション能力学び、漫才にも挑戦 沖縄県警でワークショップ


よしもと芸人、警察の職務質問「先生」に コミュケーション能力学び、漫才にも挑戦 沖縄県警でワークショップ お笑いコンビ「ありんくりん」のひがりゅうたさん(右)と漫才を創作する警察官ら=20日、うるま市石川の県警察学校
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 沖縄県警地域部地域課は20日、うるま市石川の県警察学校で、若手警察官のコミュニケーションスキル向上を目的に、県内で活動するお笑い芸人による講話と「漫才ワークショップ」を開いた。本島各地の交番に勤務する警察官約80人とよしもと沖縄所属の芸人12人が参加した。

 県警による漫才ワークショップは初の試み。企画した県警地域部地域課の福仲隆蔵指導補佐は「人とのコミュニケーションをなりわいとしている芸人さんの取り組みや考え方が職務の参考になると思う」と語った。

 お笑いコンビ「ありんくりん」のひがりゅうたさんは「芸人活動から見る仕事の役割と楽しみ方」を題に講話し、「皆さんが自分らしさを大切にし、自身が感じたことを職務質問に生かすことで、市民は親しみを持てると思う」などと話した。

ワークショップで漫才を披露する警察官

 ワークショップでは警察官がグループに分かれ、芸人の助言を受けながら、与えられた台本にアレンジを加えた漫才を創作。ひがさんと県警地域部の仲程正地域課長が審査員を務めた「漫才コンテスト」では、各グループを代表して9組の「コンビ」が漫才を披露し、会場の笑いを誘った。

 漫才を披露した名護署の仲宗根治香巡査(21)は「大勢の人の前で堂々と話す練習になった。学んだことを街頭でのコミュニケーションに生かしたい」と話した。沖縄署の儀間拓哉巡査(24)は「市民と接する場でのアドリブ力を強化し、より市民に親しまれる警察官になりたい」と語った。

(西田悠)