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陸自オスプレイ再飛来、石垣島の軍事利用に「NO」 地元住民ら、フェンス越しに抗議の意志


陸自オスプレイ再飛来、石垣島の軍事利用に「NO」 地元住民ら、フェンス越しに抗議の意志 日米共同訓練の実施とオスプレイの新石垣空港への飛来に抗議する市民=24日、石垣市
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 【石垣】日米共同訓練で、陸自オスプレイが19日に続き、24日も新石垣空港に着陸した。訓練実施とオスプレイ飛来に抗議する市民の声をかき消しながら島で続く軍事的な動きに、普段は抗議現場にあまり足を運ばない市民もこの日はいても立ってもいられず参加した。「今まで通り自然豊かな島であってほしいのだが…」。空港周辺で、石垣駐屯地前で、市民はそれぞれが静かな怒りを抱き、島の軍事利用に「NO」の意思を示した。

 オスプレイは空港西側から着陸した。給油後、自衛隊と米軍が訓練で負傷者を乗せた担架を機体内に運び込んだ。

 真夏のような強い日差しが差す中、市民は空港西側のフェンス沿いに集まった。「島を戦場にさせない」と書いたのぼりを掲げ、「オスプレイ来るな」のプラカードを持ち、フェンス越しに機体を見詰めた。

 「住民をバカにしているのか」。市民の列から少し後方にいた砂川宏光さん(72)は落ち着いた口調の中に怒りをにじませた。普段は抗議現場にあまり足を運ばない。だが「欠陥機」と言われるオスプレイの飛来が相次ぐ状況に「抗議の意志を示しに来た」。

 「戦争の準備としか思えない」。危機感が募る。「国は憲法9条を順守し、戦争しないようにしてほしい」。ただただ平和な島を願った。

 (照屋大哲)