県は27日、大人に代わって家族などの世話をする子どもたちが気軽に相談できるように、通信アプリLINEで「県ヤングケアラーチャンネル」を開設した。当事者の悩みや将来への不安を受け止め、求めがあれば支援につなげていく。友人、保護者も受け付ける。
相談は、県内の人間関係に接点が生まれないよう、東京都の一般社団法人ヤングケアラー協会の元当事者らが対応する。書き込みがあれば午前11時~午後8時を中心に返信する。
県が今年4月に発表した実態調査では、ヤングケアラーと思われる児童生徒が推定7450人おり、長時間ケアに携わる子どもでも「ケアラー」としての自己認識が低く、第三者に支援を求める機会が少ない問題も浮かび上がった。
県ヤングケアラー・コーディネーターの石川七恵さんは「悩みを聞いてもらうだけで楽になる子もいる」と利用を呼びかけた。
相談窓口開設に関連して、11月27日には県立図書館で元当事者らが語る「ヤングケアラーゆんたくサロン」も実施する。相談窓口へのアクセスは次のアドレスから。
(嘉陽拓也)