再建が進む首里城正殿の工事現場などを覆う「素屋根」の壁面に、正殿を描いた実寸大のグラフィックが10月下旬からお目見えしている。正殿の大きさを体感できるようになっている。
グラフィックは横幅約42メートル、高さ約16メートルの壁面に、ほぼ実寸大の大きさで御差床(うさすか)付近の断面図が描かれた。正殿1階と2階の御差床と扁額(へんがく)の位置関係なども見ることができ、装飾の色合いも再現して描かれている。
沖縄総合事務局首里出張所の小野悟建設現場監督官は「規模感や装飾、カラフルな色合いなど、(再建まで)期待して待ち望んでほしい」と述べた。
グラフィックは現在、正殿工事用の仮囲いがあるため一般来場者からは見える範囲が狭くなっている。年内には仮囲いの高さを低く整備するなどし、来場者からも見えやすくなる予定だ。
(與那原采恵)