白と黒の模様に「かわいい」 シノノメサカタザメの赤ちゃん公開 沖縄美ら海水族館


白と黒の模様に「かわいい」 シノノメサカタザメの赤ちゃん公開 沖縄美ら海水族館
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 【本部】本部町の沖縄美ら海水族館で、インド洋や太平洋に生息するエイの仲間、シノノメサカタザメの赤ちゃんが3日から公開されている。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に分類される希少種で、幼魚は白と黒の模様が特徴的だ。展示されている赤ちゃんエイは同水族館で生まれた。水族館によると、同種の赤ちゃんの展示は全国でも例が少ないという。

 美ら海水族館によると、シノノメサカタザメの成体が赤ちゃんを身ごもった状態で読谷村の定置網にかかり、9月4日に同水族館のいけすに搬入された。その後、10月6日に同水族館で出産が確認された。

 生まれたのは雄、雌がいずれも5個体ずつの計10個体で、そのうち雄1個体、雌1個体を水族館内の「サンゴ礁への旅 個水槽」で展示している。6日には親子連れが水槽の前で足を止め「かわいい」と歓声を上げ、泳ぐ姿を目で追っていた。

 同水族館飼育担当の上運天萌子さんによると、赤ちゃんは餌のエビを食べて元気に育ち、1カ月で体長は50センチほどに成長した。成体になると2メートル以上となり、体は全体的に灰色となるという。上運天さんは「なかなか見ることができないエイなので、かわいらしい今の時期に見に来てほしい」と話した。

(池田哲平)