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浦添市長の TikTokでの「弁済」発言、公選法に抵触も 最後の投稿巡り市が検証結果を報告


浦添市長の TikTokでの「弁済」発言、公選法に抵触も 最後の投稿巡り市が検証結果を報告 松本哲治市長(手前右から3人目)に投稿動画について質問する浦添市議会調査特別委員会の委員ら=7日
この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

 浦添市議会は7日、第3回市政運営に関する調査特別委員会(又吉正信委員長)を開き、松本哲治市長が市の公式TikTokアカウントで10月31日に投稿した動画について調査をした。市長も出席した。市執行部は動画の検証結果として「公職選挙法に抵触しかねない」と報告し、「適切な事務手続きに努める必要があった」とも指摘した。

 女性蔑視に当たるなどと以前投稿した動画が批判を浴びた松本市長は10月31日、これ以降アカウントに投稿しないと発表した。この最後の動画について調査特別委から調べるよう指示された執行部は、最後の投稿で市長が「(検証)委員会の方には私が全額自ら弁済する用意があることも既にお伝えしている」と述べた点について、「弁済」の表現が公職選挙法で禁じられている「寄付」行為に抵触しかねないと説明。一方、検証委員会が発足していないため、「誰に弁済の用意があるか内容からは読み取れない」とした。

 市長が指示し、休日の所管外課長が動画を上げた点について、市は「担当課から配信すべきだった。文書で起案し、決済をもらうような事務手続きをしていないため、適切な手続きに努める必要があった」と述べた。指示系統について「部長を通し指示を下すのが適切」とまとめた。

 松本市長は「慎重な判断が必要だったと反省している」と陳謝した。

 又吉委員長は「本来の手続きに基づいて事業を執行してほしい」と話した。

(藤村謙吾)