日本一おいしいコーヒーは沖縄に 北谷「ジバゴ」店長の三上さん、豆のひき方や抽出温度を見極める 来月、豪州の世界大会へ


日本一おいしいコーヒーは沖縄に 北谷「ジバゴ」店長の三上さん、豆のひき方や抽出温度を見極める 来月、豪州の世界大会へ コーヒーのクオリティーを競う大会で日本一に輝いた、ジバゴ・コーヒー・ローステリーの三上航太郎さん。「目標は世界一」と意気込む=7日、北谷町美浜
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 【北谷】北谷町美浜のコーヒーショップ、ジバゴ・コーヒー・ローステリーで店長を務める、ヘッドバリスタの三上航太郎さん(27)がこのほど、抽出したコーヒーのおいしさを競う全国大会「ジャパンエアロプレスチャンピオンシップ」(JAC、同大会主催)で日本一に輝いた。12月にオーストラリア・メルボルンで開催される世界大会に日本代表として出場する。

 10月28日にあった東京予選でトーナメントを勝ち抜き、27人の頂点に立った。同日行われた全国大会でも優勝した。

 本大会は、課題で与えられた豆を抽出し、5分以内で誰が一番おいしいコーヒーを作れるかを競う。味のバランスや個性、雑味のなさなどが評価される。豆の産地や特徴を見極めて、ひき方や抽出温度・時間を調整する対応力が問われる。

 千葉県出身で、6年前にジバゴに入社した三上さん。バリスタとしてコーヒーを作り続け、ジバゴ唯一の焙煎(ばいせん)士でもある。

 日本一になったことについて「正直実感はない」と苦笑いしながらも「これまでやってきたことの答え合わせになった。素直に自信につながった」とうなずく。

 同店を運営するソウルキッチン(北谷町)の飯星健太郎代表は「技術も高いが、仕事への姿勢が素晴らしい。常に創意工夫し、スタッフも彼からいい影響を受けている」と評価する。

 世界大会を前にメルボルンから豆を取り寄せ、抽出の特訓をしている。三上さんは「日本大会で勝った時の味を再現したい。目標は世界一だ」と意気込んだ。

 (石井恵理菜)