外国人の住宅不安、解消目指しマッチング会 不動産、教育関係者らが情報交換 沖縄


外国人の住宅不安、解消目指しマッチング会 不動産、教育関係者らが情報交換 沖縄 「OKINAWA住みまーる!プロジェクト」マッチング会で行われたグループワーク=10月18日、浦添市前田のJICA沖縄
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【浦添】浦添市前田のJICA沖縄で10月18日、在留外国人の住環境支援を行う「OKINAWA 住みまーる!プロジェクト」のマッチング会が行われ、不動産会社や中間管理者・教育機関等が集まった。ネパール人3人、インドネシア人1人を含む計14人が参加した。
 当初マッチング会は物件契約サポートの予定だったが、不動産会社からの「漠然とした不安を解消したい」との声を受け、「顔の見える関係づくり」に焦点を当てた内容へと変更。ワークショップなどを通じ、異なる文化を持つ立場から、外国人賃貸に対するお互いの視点や思いを共有した。
 また、アピールタイムでは不動産業者が物件情報を提供するなど、実のある情報交換の場としての一面も見せた。
 本プロジェクトは、複数回にわたり在留外国人を取り巻く課題に関するイベントを実施している。
 プロジェクト運営の一翼を担う沖縄NGOセンターの佐々木綾菜さんは「『外国人だから』というくくりがまだ根強い。やはり出会う機会が必要」と外国人への賃貸住宅のハードルの高さを述べた。
 参加したステップワールド日本語学院の池田広樹さんは「在籍中は学生寮に住めるが、卒業後に物件を見つけるのが難しい」と学生の状況に触れ、「外国人居住可の物件情報誌やウェブサイトなどで(情報が)すぐ分かるソースがあれば」と情報提供改善への期待を寄せた。
 (鈴木千聡通信員)