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「先住民族」否定に抗議 市民団体が沖縄県議会前で28日まで 一部県議の情報発信など対し


「先住民族」否定に抗議 市民団体が沖縄県議会前で28日まで 一部県議の情報発信など対し スタンディング活動の参加者と交流するロバート梶原さん(左端)と與那嶺貞子さん(左から3人目)ら=14日、那覇市泉崎の県議会前
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 琉球先住民族まぶいぐみぬ会は14日、県議会前でスタンディング活動を実施した。県議会の一部の会派が国連人権理事会に出席した玉城デニー知事を批判する内容や、先住民族に対する誤った情報を発信しているとして抗議している。スタンディングは県議会11月定例会が開会する予定の28日までの毎週火曜に実施する予定。

 同会の與那嶺貞子さんは「琉球先住民族を自認する人たちを意図的に否定している。ウチナーンチュはヤマト民族と異なる民族であることは国際社会で共通認識だ」と批判した。

 ドキュメンタリー映画撮影のため1日から来沖している県系4世のロバート梶原さん=米ハワイ在住=も訪れた。梶原さんは応援に駆け付けた沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんとも言葉を交わした。

 梶原さんは「沖縄の人たちを攻撃したヘイトスピーチを危惧しており、国連にも情報を共有している。今後も一緒に連携していければ」と語った。

(渡真利優人)