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医師「何が入っているか分からない」大麻類似成分の商品 製造・流通に不明点多く 沖縄


医師「何が入っているか分からない」大麻類似成分の商品 製造・流通に不明点多く 沖縄 イメージ
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 大麻類似の成分を含む商品は、製造過程や流通経路、品質を保証する根拠など不明な点が多いため、南部医療センター・こども医療センター救急集中治療科の新里盛朗医師は、「何が入っているか分からないリスクがあることを知ってほしい」と指摘する。

 同センターでは、規制されていない大麻由来のCBD(カンナビジオール)を摂取したとされる患者に対応してきたが、そのうち3人の尿からは、大麻由来の違法成分で幻覚や意識障害を引き起こすTHC(テトラヒドロカンナビノール)が検出されたという。

 患者への聞き取り調査ではCBD以外の商品を使用したか不明な点もあるが、新里医師は「違法ではないCBDを使用しているつもりで、気分がハイになる中毒症状のTHC成分も摂取しているかもしれない」と語り、信用性の低い物質を摂取しないよう強く呼びかけている。違法成分が検出された場合は、警察に連絡しているという。