沖縄美ら島財団総合研究所(本部町)と北海道大学の共同研究グループはこのほど、福島県いわき市の東の沖合約340キロに位置する磐城海山で新種の宝石サンゴを発見した。同財団が28日、発表した。
サンゴは「メラ星」(カノープス座の一等星)のように赤く、大きなポリプ(サンゴ個体)を持つことから「メラボシサンゴ」と学名が付けられた。
発見されたサンゴは、2009年に北海道大が磐城海山で採集し、宝石サンゴを含む八放サンゴの専門家である美ら島財団の野中正法さんが標本調査した。その結果、サンゴは筒状に伸びるポリプを持ち、遺伝子分析からミゾサンゴ属の一種であることが分かった。また、ポリプの直径や色、組織内の骨片の大きさや形などが、これまでに記録されているどの種類とも異なることから新種であると判明した。
(金城大樹)