県衛生薬務課は1日、今年1月から10月末時点の「危険ドラッグ」に起因した救急搬送患者は36人で、2022年の年間4人から9倍に増加したと発表した。
搬送された患者36人の性別は男性27人、女性8人、不明1人。年代別では20代が16人と最多で、続いて30代12人、20歳未満3人、40代と50代が各2人、不明が1人だった。
県によると搬送時には意識障害や呼吸苦、けいれん、おう吐などの健康被害が報告されているという。
全国各地で「大麻グミ」(通称)による健康被害があったことを受け、県内では11月下旬に九州厚生局沖縄麻薬取締支所などが県内各地の店舗に立ち入り検査を行い、販売停止命令が出ている商品を確認していた。
県によると「危険ドラッグ」を含む商品はグミやクッキーなどお菓子のような見た目もあるため、安易に購入したり、他人からもらった不審な食品を食べたりしないよう呼び掛けている。
(嘉陽拓也)