那覇ハーリー、会場変更を検討 2025年から


那覇ハーリー、会場変更を検討 2025年から  4年ぶりに開催された、豊漁と航海安全を祈願する沖縄の伝統行事「那覇ハーリー」=5月午後、那覇市
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 毎年5月の大型連休に那覇市港町の那覇港新港ふ頭で行われる那覇ハーリーの新たな開催場所として、市が国場川河口にある那覇ふ頭への変更を検討していることが8日、分かった。2025年から那覇ふ頭での開催を目指しており、市は現在、那覇爬龍船(はりゅうせん)振興会と議論している。同日、高宮修一経済観光部長が翁長俊英氏(公明)の質問に答えた。

 高宮部長は会場変更の理由について、那覇港新港ふ頭での貨物コンテナ取扱量の増加などにより、コンテナを移動する場所の確保が難しくなったことに加えて、国が進める那覇港臨港道路整備事業により、ハーリー会場の一部が使用できなくなることで「十分な広さが確保できない見込み」と答弁した。

 那覇三大祭りの一つに数えられる那覇ハーリーは例年約20万人が来場する。4年ぶりの開催となった今年5月の第49回那覇ハーリーには3~5日の期間中に17万3千人が来場した。 (吉田健一)