有料

南城市長セクハラ疑惑、野党市議らが百条委設置動議提出へ


南城市長セクハラ疑惑、野党市議らが百条委設置動議提出へ 南城市役所(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 上江洲 仁美

 【南城】古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を受けて、南城市議会(中村直哉議長)の野党、中立、無会派の市議7人は、古謝市長のセクハラ疑惑などを調べる特別委員会(百条委員会)を設置する動議を20日の12月定例会最終本会議に提出する。野党会派に加え、中立会派や無会派も緊急質問を18日に提出した。

 百条委の調査事項として、セクハラ疑惑の全容解明に加え、運転手をしていた女性がセクハラ被害を申告した際の市の対応、市と市長運転手との「業務委託契約」の妥当性などを盛り込む予定。19日までに提出する。

 中立会派の仲間光枝市議は18日、「緊急質問は時間が限られているため、百条委員会を設置して、時間をかけて検証していく必要がある」と述べた。野党会派の瑞慶覧長風市議は「セクハラ疑惑は立証されていないが、報道後の女性差別的発言や脅しの発言は紛れもなく市長が発したもの」と問題視した。「市の女性に対する理不尽な対応や業務委託の課題も含め、一連の事実を調査する」と語った。

 20人で構成する南城市議会は与党が12人と多数で、与党会派の対応が焦点となる。与党から緊急質問などの動きはない。与党会派の宮城秋夫市議は市長に説明責任を求める考えを示し「報道の情報しかない中で、事実を市長の口から発言してもらう必要がある」と話した。同じく与党会派の新里嘉市議はセクハラ疑惑に関して「今の情報の中で安易に発言できない」として明言を避けた。百条委設置については「会派として慎重に検討する」と述べるにとどめた。

 市総務課によると、セクハラ疑惑に関して18日までに、市民から約20件の問い合わせがあった。

(上江洲仁美)