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ガザ「殺さないで」 停戦訴え国際通りでパレード 沖縄、那覇


ガザ「殺さないで」 停戦訴え国際通りでパレード 沖縄、那覇 即時停戦を訴えて国際通りをパレードする集会の参加者ら=23日、那覇市松尾
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

 「殺さないで」「一緒に声を上げよう」。パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍による地上侵攻が続く中、毎週那覇市でスタンディングを行っている「世界中の戦争に反対する市民の会」と、沖縄を再び戦場にさせないことを掲げる「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」が23日、那覇市の県民広場で集会を開いた。集会後、約70人が国際通りをパレードし、即時停戦や世界の平和を訴えた。

 集会にはガザの惨状にいたたまれない思いで駆けつけた人もいた。那覇市の女性はパレスチナの人々によるX(旧ツイッター)の投稿を見て「心を痛め精神的に追い詰められている」とマイクを握った。パレスチナ人医師の言葉を引用し「良心に基づくささやかな抵抗は無駄ではない」と訴えた。

 南西諸島への軍備増強をガザの状況と重ね、危惧する声も上がった。ノーモア共同代表の具志堅隆松さんは沖縄へのミサイル配備をやめるよう求めた。

 「沖縄高校生平和ゼミナール」サポーターの上原之映(ゆきえ)さんは、高校生らがまとめたアピールを読み上げた。「戦争では誰も幸せにならない。この地球に生まれたからには互いに理解するため対話し、助け合い、一緒に生きていかねばならない」

 与那原町から参加した野間嗣恵さん=大学1年=は「ガザのことを知らないでは済まされない。何もできていないのが胸が痛むし情けないが、少しでも力になりたい」と語った。 

(中村万里子)