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米軍のパラシュート降下訓練とパネル落下で、抗議決議を可決 沖縄防衛局に手渡す 嘉手納町議会


米軍のパラシュート降下訓練とパネル落下で、抗議決議を可決 沖縄防衛局に手渡す 嘉手納町議会 パラシュート降下訓練とパネル落下についての意見書を沖縄防衛局の伊藤晋哉局長(左)に手渡す、嘉手納町議会の仲村渠兼栄議長(右)=25日、嘉手納町の沖縄防衛局
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 【嘉手納】嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)は25日の臨時会で、米軍嘉手納基地で実施されたパラシュート降下訓練とF35A戦闘機のパネル落下について抗議する決議・意見書をそれぞれ全会一致で可決した。同日、沖縄防衛局を訪れ、伊藤晋哉局長に意見書を手渡した。パラシュート降下訓練は19日に実施され、パネル落下は18日に判明した。

 地元自治体が降下訓練の中止を求める中で訓練が実施されたことに対し、決議・意見書では「要請を無視し強行するほど喫緊に訓練を行わなければならない理由があったのか甚だ疑問」とし、嘉手納基地で同訓練を実施しないことと、日米合同委員会で合意された「例外的措置」の撤廃を求めた。

 また伊江島補助飛行場の整備状況を米軍から主体的に発表させるよう働きかけるよう求めた。

 パネル落下については、事故原因が究明され再発防止策が講じられるまで、F35の飛行訓練停止や住宅地上空の飛行禁止などを求めた。

 防衛局の伊藤局長は例外的措置の撤廃について「安保条約目的達成のために米軍が訓練を通じて即応態勢を維持する必要性があり、現在の日米合意を撤廃する必要があるとは考えていない」と答えた。