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市側、議員からの配布協力を拒否 職員へのハラスメント調査 「議員だが個人の活動」 沖縄・南城


市側、議員からの配布協力を拒否 職員へのハラスメント調査 「議員だが個人の活動」 沖縄・南城 職員に配布するアンケートのカード=27日、琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 上江洲 仁美

 【南城】ハラスメントに関する職員アンケートについて、南城市議7人は古謝景春市長と泉直人総務部長宛の文書で市の協力を求めていたが、泉総務部長は26日、電話で市議に「協力できない」と回答した。泉総務部長は琉球新報の取材に対し、市議の協力依頼を拒否した理由を「いろいろなところから配布依頼があるが、全て断っている」と答えた。

 アンケート用紙の配布後、新垣郷太総務課長は市議に対して庁舎管理規定などに基づき、配布には許可が必要だったと申し入れた。また配布している様子の写真をSNSへ投稿しないよう求めた。「営利的、個人的な配布物は断っている。把握している限り、これまでに配布を許可した例はない」と話し、「議員だが個人の活動。公的な部分ではない」という見解を示した。仲間光枝市議は市側の対応について「本来ならば行政が率先してアンケートをやるべきなのに残念だ。職員をハラスメントから守るという思いに欠けている」と述べた。 

(上江洲仁美)