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飲酒運転摘発112件増 1207件 県警「年末年始、注意を」


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飲酒運転摘発112件増 1207件 県警「年末年始、注意を」 パトカー(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄県内の飲酒運転での年間摘発者数が26日までの速報値で1207件に上り、前年同期速報値(1095件)に比べ112件増えていることが県警のまとめで分かった。摘発基準には満たないものの、酒気を帯びた状態で運転したとして警告された件数は前年比で1.3倍に増えた。12月に入り、摘発、警告件数ともに急増しており、県警は飲酒の機会が増える年末年始に向けて注意を呼び掛けている。

 今年の摘発件数は既に2022年通期確定値の1025件を超えている。新型コロナ禍で20年から摘発件数の減少が続いていたが、再び増加に転じた格好だ。

 県警のまとめによると、11月末までの飲酒運転摘発件数は1022件(前年同期比192件増)。12月は26日までの速報値で185件で、前年同期の265件より減少しているが、年間の累計は大幅に増加している。

 酒気帯び運転で摘発される基準値(呼気1リットル当たり0.15ミリグラム)には満たないが、アルコールが検出された運転手に出される警告の件数は26日までに337件。前年同期の257件から80件増(31%増)となっている。

 11月までの飲酒運転の時間帯別摘発件数では、午前6~10時の時間帯が最も多く、「二日酔い運転」で摘発されているとみられる。

 県警は「酒は体内から簡単に抜けない。違反や事故で摘発されれば免許取り消しの可能性があり、仕事をなくし、家族生活にも影響を及ぼす」と警告している。