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南城市、展示の在り方を検討へ 日章旗や軍人の写真、専門家の意見を参考に 沖縄・糸数アブチラガマの案内センター


南城市、展示の在り方を検討へ 日章旗や軍人の写真、専門家の意見を参考に 沖縄・糸数アブチラガマの案内センター 案内センターに展示されている10枚の日章旗=南城市玉城糸数の糸数アブチラガマの案内センター
この記事を書いた人 Avatar photo 上江洲 仁美

 【南城】南城市玉城糸数の糸数アブチラガマ案内センターの日章旗などの展示が問題視されている件を受けて、市担当課の観光商工課は30日、「(資料の)寄贈を受けた糸数区の意見も確認する」とし、当面はそのままの展示を続ける見解を示した。その上で「どういった展示がいいのか、ひめゆり平和祈念資料館や対馬丸記念館など専門機関の意見を聞いて検討していく」と述べた。

 案内センターの展示を巡っては平和ガイドらから「戦争を賛美するような内容だ」と指摘する声が上がっている。

 糸数アブチラガマは南城市が運営し、糸数自治会が管理している。案内センターの當山晃事務局長は「市と相談して展示の仕方を検討する」と話した。問題視されているのは「武運長久」「神洲護持」と書かれ、寄せ書きなどされた日章旗10枚や軍人の写真を壁一面に掲示した展示だ。観光商工課は「文化課職員にも確認して、専門機関の学芸員にどういった形で話をしていくか今内部で話し合っている」と語った。

 (上江洲仁美)