会員制の講演会組織「琉球フォーラム」(主宰・普久原均琉球新報社長)の2月例会は14日、那覇市のザ・ナハテラスで開催される。講師は毎日新聞編集委員の大治朋子氏。演題は「占領と暴力とトラウマ―沖縄とパレスチナの視点から」。在日米軍基地に囲まれた沖縄と、一方でイスラエルによる占領から逃れられないパレスチナ。力による支配がもたらすゆがみと心の傷を考える。
大治氏は、社会部在籍時に防衛庁(当時)による個人情報不正使用に関するスクープで2002年、03年と2年連続で新聞協会賞を受賞。ワシントン特派員として米陸軍への従軍取材などで「対テロ戦争」の暗部をえぐり、10年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞した。エルサレム特派員時代には暴力的過激主義の実態を調査報道した。
英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所元客員研究員。イスラエル・ヘルツェリア学際研究所大学院(テロリズム・サイバーセキュリティ専攻)修了。テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)修了。
単著に「勝てないアメリカ―『対テロ戦争』の日常」(岩波新書)、「アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地」(講談社現代新書)、「歪んだ正義『普通の人』がなぜ過激化するのか」(毎日新聞出版)など多数。最新刊に「人を動かすナラティブ なぜ、あの『語り』に惑わされるのか」(同)。
問い合わせは琉球フォーラム事務局、電話098(865)5177。平日午前10時~午後5時。問い合わせは前日までにお願いします。