容疑者の親族「大変申し訳ない」 直後の電話でのやりとりとは 女性路上放置 宜野湾の国道58号 沖縄


容疑者の親族「大変申し訳ない」 直後の電話でのやりとりとは 女性路上放置 宜野湾の国道58号 沖縄
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 知人女性を車にひかせて殺害したなどとして、12日に殺人容疑で県警に逮捕された容疑者(30)の親族男性=50代=が13日までに、琉球新報の取材に応じた。容疑者が国道の中央付近に女性を引きずり放置したとされることに男性は「許せない行為だ」と憤り、「逆の立場なら絶対に許せない。(女性の)遺族に大変申し訳ない。謝罪したい」と目頭を押さえた。

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 男性によると、容疑者は5年ほど前からアルコール依存症を患い、普段は温厚だが、酒が入るとたびたびトラブルを起こしたという。

 宜野湾市大山の国道58号で車にひかれて女性が1月27日未明に亡くなったその日の午後、容疑者から男性に「車道の真ん中に出て行った女性がひかれた。(女性のために)病院を探してほしい」などと電話があった。

取材に応じる容疑者の親族男性=2月、県内

 車道に出た女性を助けなかったという容疑者の説明に疑問を持った男性が尋ねると、「まあいいかと思った」と返答があった。判然としない返答に、疑念が残ったという。

 男性が女性が亡くなったことを伝えると、容疑者はひどく動揺した様子で電話を切ったという。会話や対応に違和感があっただけに、逮捕を受けて男性は「こういう結果になるんじゃないかとの予感もあった」とうなだれる。

 容疑者の自宅には女性の私物とみられる物も残されていたという。男性は「女性にも遺族にも本当に申し訳ない」と繰り返した。