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浦添西海岸アセスへの意見71件 公社と管理組合、沖縄県に概要提出


浦添西海岸アセスへの意見71件 公社と管理組合、沖縄県に概要提出 浦添西海岸の海(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 浦添市西海岸の埋め立てに関する環境影響評価(アセスメント)に関し、浦添市土地開発公社と那覇港管理組合は16日、方法書に寄せられた環境保全に関する意見の概要を県に提出した。浦添市によると、環境保全に関する意見71件が寄せられた。

 方法書は、水質や大気、生態系など、埋め立て事業による環境への影響の測り方をまとめた文書。昨年12月に公表され、2月9日まで環境保全に関する意見を受け付けていた。意見提出を受け、県は知事意見を60日以内に提出する。

 方法書によると、マリーナ用地や観光拠点を想定した交流厚生用地、臨港道路など計32.2ヘクタールを埋め立てる計画。埋め立て予定地域は、本島中南部では貴重な自然海岸「カーミージー」が残り、自然的環境の保全地域も設定されている。

 一方、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の移設先として新設される軍港部分は同アセスに含まれず、事業者の沖縄防衛局が軍港部分のアセス配慮書の作成を進めている。研究者や環境団体は、西海岸全体の環境への影響が見えづらいと指摘している。

 (慶田城七瀬)