沖縄県が男性の「家事・育児」で初の調査 20日までアンケート回答を募集


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 沖縄県が男性の家事・育児参加と育休に関するアンケート調査に取り組んでいる。県女性力・平和推進課によると、男性の家事や育児、育休に特化した県の調査はこれが初めてという。県女性力・平和推進課の担当者は「子育てと仕事の両立は女性だけの問題ではない。アンケートを通して、リアルな声を拾い上げたい」と話した。回答は20日まで受け付けている。

 同課によると、2021年の国の調査で、家事や育児、介護などの生活時間を県内で男女別にみると女性3時間28分、男性53分と女性の4分の1で、家事負担が女性に偏っている現状がある。

 調査を担当する主事の佐藤美寿々さんは、男性が家事育児に参加したいと思っても「男性なのになぜ」「妻は何しているの」という無意識にすり込まれた性別役割で踏み切れない人もいると聞いた。民間企業では「育休を取らせたいけど人手不足で厳しい」との声もある。

 これらを背景に、女性も男性も子育てと仕事と育児を両立し、自己実現ができる環境づくりを進めるには、男性の現状を知る必要があるとして調査を実施。6日からラジオ番組で周知を始め、16日現在までに当初目標の300件近い回答が寄せられた。

 佐藤さんは「職種などによってもさまざまな考え方があると思う。集まった声を通して、生き方は多様でいいと伝えたい」と呼びかけた。

 調査結果は、うなあ沖縄との共同で調査運営を管理する琉球放送のラジオ番組で公表した後、県のウェブサイトでも公表を予定。回答はこのURLから受け付けている。

 (慶田城七瀬)