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<社告>琉球新報活動賞 「千里を照らす」功績たたえ、1団体4個人に 3月19日に贈呈式


<社告>琉球新報活動賞 「千里を照らす」功績たたえ、1団体4個人に 3月19日に贈呈式 新里堅進氏
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 第46回(2023年度)琉球新報活動賞は1団体、4個人への贈呈が決まりました。同賞は「一隅を守り千里を照らす」を基本理念に、社会の一線で活躍する気鋭の個人、団体を表彰します。贈呈式は3月19日(火)午後6時半から那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催します。祝賀会は開催しません。入場無料で、一般の方もご参加いただけます。事前申し込みは必要ありません。

 ▼社会活動部門=NPO法人こども家庭リソースセンター沖縄(與座初美理事長)

 ▼地域振興活動部門=仲宗根朝治氏(FMよみたん代表取締役社長、読谷村商工会長)

 ▼産業活動部門=宮城勝氏(株式会社沖坤代表取締役社長)

 ▼文化・芸術活動部門=照屋勇賢氏(アーティスト)

 ▼出版活動部門=新里堅進氏(漫画家)


 【第46回琉球新報活動賞 授賞理由】

 こども家庭リソースセンター沖縄 2000年に「保育サービスてぃ~だ」を結成し子育て支援活動を開始。「子どもと家族全体のウェルビーイング(幸福)」を理念に、公的制度の隙間を埋めるようなファミリーサポート事業や就労や家族相談事業、支援者育成事業など人と人、家族と地域社会を結ぶ地域循環型支援を展開する。07年にNPO法人化。與座初美理事長。

 仲宗根朝治(なかそね・ともはる)氏 1965年生まれ、読谷村出身。国際観光学院卒業後、旅行会社勤務。退職後2008年にFMよみたん代表取締役社長就任。ふるさと納税返礼事業も担うNPO法人いちへき786を創立するなど、村内外へ読谷村の魅力を発信し続けている。18年より読谷村商工会長も務め、企業の健康経営や人材育成に取り組んでいる。

 宮城勝(みやぎ・まさる)氏 1950年生まれ、名護市出身。94年よりコンクリート製造「沖坤」の社長を務める。風化造礁サンゴを使用した塗り壁材など沖縄や環境保全にこだわったものづくりを進める。(一社)日本公園施設業協会理事で沖縄ブロック長を歴任。2023年、黄綬褒章受章。(公社)沖縄北部法人会会長を長年務めるなど北部地域の経済発展にも貢献した。

 照屋勇賢(てるや・ゆうけん)氏 1973年生まれ。南風原町出身。96年多摩美術大学卒業。2001年ニューヨーク・スクールオブビジュアルアーツ修士課程修了。沖縄の歴史や社会をテーマに独創性あふれる作品を制作し、紅型で基地問題を表現した「結い、YOU―I」が23年、沖縄の現代アートでは初めて大英博物館に収蔵されるなど国内外で高い評価を受けている。

 新里堅進(しんざと・けんしん)氏 1946年生まれ、那覇市出身。高校卒業後、独学で漫画を描き、73年に「沖縄決戦」でデビュー。82年「ハブ捕り」で第11回日本漫画家協会優秀賞に入選。主な作品は「首里城ものがたり」「シュガーローフの戦い」など。子どもたちに沖縄戦の実相を伝えるために「漫画は有効なツール」とし、作品を生み出し続けている。