本部町の海洋博公園内にある熱帯ドリームセンターで、白い花を付ける「シロバナデイゴ」の開花が始まった。赤い花のデイゴの変種とされ、デイゴよりも寒さなどに弱く、県内でも花を付ける姿は、めったに見ることができない。
センター内のビクトリア温室で展示されている。同センターによると、淡い白色の花は、3月中旬ごろまで楽しむことができる。
赤い花のデイゴはインドからポリネシア原産だが、シロバナデイゴはハワイが原産。花は赤いデイゴが咲く春よりも、少し早く、2~3月ごろに咲く特徴がある。1970年代に沖縄に導入され、植栽もされていたが、赤いデイゴよりも性質が弱く、県内で花が見られるのは希少だとされている。
同センターでは寒さや害虫から守りながら、栽培を続け、今年は3鉢が開花した。海洋博公園管理センター植物課の砂川愛子さんは「透明感があり、清らかな白い花を付けている。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話した。
(池田哲平)